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クマ坊の日記

人材育成と本とサッカーが中心のブログです

ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか

 

 ハーバードは世界トップのビジネススクール。多くのリーダーを輩出してきました。そのハーバードが東北に来て学んでる。「なんでだろう?」という興味から手にとって読んだ本です。

 

2008年のリーマンショック、ここがハーバードの学びを再構築するターニングポイントだったそうです。リーマンショックを引き起こした金融機関にも、ハーバードの卒業生はたくさんいたとのこと。「世界を変えるリーダーを輩出する」がハーバードのポリシーでしたが、結果的には悪い方向性に変えてしまったのではないか?今までの学びのあり方は間違っていたのではないかと猛省したそうです。そこで、自分たちが提供する教育方法を全面的に見直し、その一環で生まれたのが"東北で学ぶ”

 

どう猛省したかというと、頭はいいが、強欲なリーダーも輩出してしまった。その結果がリーマンショック。頭いいだけでは駄目で、もっと"自分自身は何者なのか?社会に対してどんな貢献をしたいのか?”もちゃんと考えられるリーダーを育成しなくてはいけないと考えたそうです。その上で、理想を実現するために必要な知識を獲得し、実践できる人物を育成することが使命だと定義しなおしたそうです。

 

確かにリーマンショックを引き起こしたのはハーバードの卒業生だったかもしれないけど、そこから自分たちの教育のあり方を振り返り変革する。ハーバードって、アメリカって国はすごいなと思いました。日本だったら個人の問題だけで、自分たちの教育方法が間違っていたのではまでは考えないような気もします。

 

東北の大震災でのボランティアが最初のきっかけだそうですが、それから毎年、生徒を派遣しているそうです。当初は被災地の支援的な内容が多かったそうですが、年を追うごとに教育内容は変化してきました。東北の企業に学生が伺い、その企業の困りごとを解決するための提言活動をしているそうです。企業といっても、震災後にスタートしたベンチャー企業や、小さな造り酒屋のようなまだまだ小さな企業や商店です。

 

訪問先の企業はどこも小さいですが、志はどこも高い企業ばかりです。これだけ多くの志をもった人たちが、震災後の東北で頑張っているの知って、とても感動しました。最初はハーバードの授業に興味があって手にとった本ですが読み進めると、この本に出てくる東北の人々の頑張りに感銘を受けました。どの経営者も、東北に働く場を提供したい。地域を元気にしたいと考え、自らアクションを起こして進んできた人ばかりです。経営も知識もスキルもなかったが、想いから行動して今に至っている。

 

ハーバードの学生からすると驚きですよね。どうやって儲けるとかから商売を始めていない人ばかりなんだから。東北の企業家の生き様から刺激を受け学ぶことが多いんでしょうね。

 

企業の人事担当者、特にリーダーの育成に関心がある方は是非読んでみてください。お勧めです。