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クマ坊の日記

人材育成と本とサッカーが中心のブログです

新年度 目標設定は管理職の腕の見せ所

4月に入り多くの企業では新年度がスタートしていると思います。新入社員が入ったり、異動による転入者がいたり、組織自体が変更になったり4月の組織は何かとワチャワチャしていると思います。そんな慌ただしい中、多くの組織では「目標設定」とか「目標管理」とかが行われているのではないでしょうか。「目標」だったらいいですが、どこかの大企業のようにチャレンジという名のノルマだったりするとたまりませんよね。

 

社員に粉飾決算まで強いるチャレンジではなくても、目標=ノルマと認識しているビジネスパーソンは多いと思います。でも、ノルマと目標は本来似て非なるものです。ノルマの語源はロシア語のノルム。ノルムには半強制的に与えられた労働の分量を示します。まあ、罰みたいなもんです。半強制的なんて響きを聴いただけで萎えます。

 

一方、ビジネスにおける目標とは本来、ドラッカー先生が述べていたMBO。Management by objectives and selfcontroleを指します。目標による管理です。余談ですがManagementを管理と訳した昔の人は最大のミスだと思います。管理って響きが悪いです。誰も管理されたいなんて思いませんよね。Managementは経営なんでしょうね。ドラッカー先生は目標は事業を存続、繁栄させるために重要な領域で設定しなくては駄目ですよと唱えています。売上だけでなく、イノベーション、人的資源、社会的価値などなど。詳しくはドラッカーの著作を読んでみてください。今、大切なことは目標とノルマは違うということを管理職は認識しなくてはいけないということです。

 

駄目な管理職は、「社長が今年の目標100億って言ってるから」とそのまんま伝えてしまうことです。挙句の果てに、仮に営業部隊で部下が100人いたら100億の数字を分割して1人1億だけどヨロシク!と目標設定してみたりします。または調整と称して、「社長は100億って言っていたけど他部門に10億振ったから、うちの部門は90億で済んだ。俺も調整で頑張って目標下げたからお前らも頑張れ。」かなり単純化して話ましたが多くの職場でこの時期見られる光景ではないでしょうか。

 

経営からは当然数値目標が降りてきます。管理職はその数字の根拠を建前と本音でうまく説明できなくてはいけません。「我が社はお客様に◯◯な価値を提供するのが使命だ。お客様に我々の価値を提供するためには、製品のイノベーションがますます求められる。提供価値を高めるための投資資金を獲得して、かつ我々の給料 昇給を確保しようと思うと、我々の部門には100億稼いで欲しいというのが経営からのリクエストだ。」まあ、もっと実際には表現工夫しなくてはいけませんが。。。大切なのは数字の意味を青臭く真面目に楽しく管理職は語らなければなりません。

 

その上で、次は本音の部分です。「100億を目指すけど、実際に4月の時点で見込めるのはいくら?正直に話てみようか。」その結果、90億しか見込めない場合も、「90億も見込めるんだ」と管理職はポジティブに反応しなくては駄目です。悲愴感ただよわしても、暗くなっても数字が出てくるわけではないので。目標と見込みのギャップが分かったら、残りの15億を埋めるための方法を全員で考えます。ポイントは足りない10億ではなく、15億で計画を立てること。神様でもない限り計画通りいくなんていくことはありません。普通は計画の後半に様々な理由で進捗が失速します。失速するのも見込んだ目標設定しとくと安心です。

 

お勧めはお酒飲みながら、できれば合宿でもしながら何度も何度も目標達成のための方法論をシュミレーションすること。お酒の力を借りると本音も出しやすいし、発想を広げたアイデアが出てくることもあります。デメリットは誰かが記録しておかないと朝にはみんな忘れています。

 

徹底的に方法論をシュミレーションしてから、最後に目標数字を決めていきます。メンバーの力量と作戦の成功確率を見ながら采配していきます。

 

やることが明確になれば、メンバーは迷いなく動けます。迷いなく動いても、作戦通り上手くいくことはありません。でも、修正はできやすいですしメンバーのモチベーションも違います。マネジメントするにも、この時期に目標と作戦をしっかり立てとくと楽です。