クマ坊の日記

人材育成と本とサッカーが中心のブログです

鉄血のオルフェンズと適応のリーダーシップ

 


機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ OP3『RAGE OF DUST』

 

私がフォローしているブロガーさんがガンプラを作っているのを読んで、鉄血のオルフェンズが気になり、Amazonプライムで一気に見ました。私はファーストガンダムを小学生の時代にリアルタイムで観た世代です。社会人に入ってからはガンダムに触れる機会はありませんでした。40代のおっさんになって、またガンダムシリーズを見るとは思いませんでした。その後、私がフォローしているシロクマさんやorengestarさんの記事を見て触発されて、記事を書くことにしました。作品については1期は面白かったが、2期はがっかりました。私の専門である人材育成、特にリーダーシップの視点でみるとこれはいい教材になるアニメだなと思いました。

 

鉄血のオルフェンズがリーダーシップで与えてくれる知見は3点です。

 

 

①リーダーシップの発揮は危険と隣り合わせ

②リーダーとリーダーシップを混同するのは誤り

③リーダーシップの発揮には戦略が必要

 

 

①リーダーシップの発揮は危険と隣り合わせ

リーダーシップを発揮することは、良いイメージの文脈で語られることが多いと思います。困難を乗り越えて、ある人物がリーダーシップを発揮することで世界が変わった。みたいな。。。歴史上の偉人伝はそんな文脈で語られることが多いと思います。でも実際にリーダーシップを発揮することは、とても危険なことでもあるのです。鉄血のオルフェンズでは鉄火団のリーダーであるオルガ・イツカはとても素晴らしいリーダーでした。仲間からの人望もあり、困難を打ち破りながら、メンバーを率いて同時にメンバーにフォローされながら危機を突破していきます。でも、最後は拳銃で撃たれてあっけない最後を迎えてしまいます。リーダーシップを発揮するということは大なり小なり、他の利害関係者と摩擦を引き起こすことになります。リーダーシップのインパクトが大きければ大きいほど敵を増やすことになり、最悪 "死”という結末を迎えることは往々にあります。リーダーシップの発揮はバラ色の解決策ばかりではなく、とても恐ろしいものであることも理解しておかなければなりません。だからこそリーダーシップを発揮する際は、腹を括らないといけません。

 

②リーダーとリーダーシップを混同するのは誤り

前述したオルガ・イツカは鉄火団で優秀なリーダーでした。またギャラルホルンの改革を目指したマクギリス・ファリドも優秀なリーダーだったのでしょう。若い士官たちが彼に賛同してフォロワーとなっていましたから。しかし、リーダーシップを発揮できたかというと別ものです。両者とも目的は達成できず、最後は死を迎えます。フォロワーはリーダーにリーダーシップの発揮を求めます。リーダーが全てを解決してくる、リーダーが決めてくれるに違いない。。。でも、そんな人間は誰一人いません。解決する問題が大きくなればなるほど、多くの利害関係者を巻き込まないとリーダーシップは発揮できません。皮肉にもリーダーが優秀であればあるほど、リーダーシップは発揮できなくなるんですね。

 

③リーダーシップの発揮には戦略が必要

リーダーシップを発揮して、目的を達成するためには、多くの利害関係者を巻き込まなければなりません。そのためには戦略が必要です。それぞれの利害関係者の思惑は何で、何が協力できて、何が協力できないのか。清濁合わせ飲むという表現が作品中はされていましたね。結果的にリーダーシップを発揮し目的を達成できたのは、クーデリア・藍那・バーンスタインであり、ラスタル・エリオンの2人でした。

 

ここで記載したリーダーシップは「適応のリーダーシップ」と呼ばれています。リーダーシップに関する理論は様々あるので、その一つです。数年前にNHKの白熱教室で放送されていました。有名なのはハーバード大学のロナルド・ハイフェッツ教授。適応のリーダーシップとは簡単に、かつ乱暴に述べると 「世の中には、難しいことはリーダーに任せて、一般人は文句だけ言っているのはダメでしょう。別に先頭きってリーダーシップを発揮しなくてもいいけど、人々を問題と真正面から向き合わせなきゃいけない」感じでしょうか。詳しくは最前線のリーダーシップを読むといいと思います。

 

最前線のリーダーシップ

最前線のリーダーシップ

 

 酔っ払いながら書きましたが、私が企画する企業内の研修では「鉄血のオルフェンズ」を題材をすることはないな。まず企画が通らない。(笑)

 

しかし、日曜の午後5時からのアニメでこんな希望がない脚本によくしますね。すごく能天気かもしれないが、おじさんとしては主人公たちがもっとハッピーエンドになる話のほうが良かったです。生まれや出自がどうであれ、情熱をもって仲間と頑張れば道は開けるみたいな。