クマ坊の日記

人材育成と本とサッカーが中心のブログです

商品開発部門の人材育成

お客様から管理職にマーケティング研修実施したいので企画を依頼されることがあります。管理職なので、4Pや3C、5forceやswot分析を学ばせたいとのオーダーです。人事部主催の研修なら、知識の習得目的としてはいい機会なので喜んで企画します。

一方、商品企画部からの依頼の際には、前述した内容に加えて、もっとひねった研修を企画します。マーケティングの基本理論を学ぶだけでは、ヒット商品は開発できません。私の守備範囲は人材育成ですから、直接的なヒット商品の開発は求められません。むしろ、ヒット商品がより多く生まれる組織風土の醸成やマネジメントのやり方の変革が期待されます。教育の対象としては、管理職や経験の浅い商品開発担当者になります。管理職であればマネジメントの仕方。具体的にはコーチングスキルやファシリテーションスキルの研修を企画します。商品開発企画担当としては優秀でも、メンバーの力を引き出すのが苦手な管理職は結構多いです。そもそも、商品やサービスを考えるのは好きだけど、人への関心は薄い人が、そのような仕事に就いているケースは意外に多いです。高度な専門知識、技術が求められる商品開発ほどそのような傾向が強いような印象を持ちます。 

一方、商品開発の経験が浅い人向けの教育はマーケティングの原理原則を実体験を通じて学ぶとともに、商品開発に携わる人が大切にした方が良い姿勢や考え方が腑に落ちるような教育を企画します。

 

姿勢とか考え方とか、とても抽象的な表現で申し訳ないのですが。。。何故、それらが大切かというと、複数社の商品開発部門で好業績者、いわゆるヒット商品を連発している人と普通の業績をあげている人を調査したことがあります。

企業それぞれに扱う商品、サービスも違いますしお客様も違うので乱暴なことは言えませんが、マーケティングの知識と商品開発には相関は見られないケースが殆んどでした。むしろ、商品開発担当者の人的特性。粘り強さとか、思考を停止しない力、そしてコミュニケーション能力の高さの方が重要に思います。大企業の多くの商品開発は個人ではなくチームで行うのでコミュニケーション力はますます重要です。そして、もう一つ重要なのが学習棄却できる能力。成功体験を捨てるって奴ですね。

 

サラリーマンが商品開発部門に所属し、これらの能力を発揮するのは至難の技です。何故なら大抵は社外にリリースする前に、社内の承認を取らなくてはならないから。当然、根拠や論拠の提示が求められます。社内の承認とってる間に、他社に先を越されるなんて話は多いです。また社内承認を取るために本来の開発趣旨からズレてくるなんて話も多いですね。技術とマーケットが分かる人が決裁権を持っていると現場はやりやすいのですが。そう考えると、商品開発を阻害しているのは個人の能力より、社内の方針だったり、決裁権者の過去の成功体験のような気がします。