クマ坊の日記

人材育成と本とサッカーが中心のブログです

「とんび」マネジメント

 

とんび (角川文庫)

とんび (角川文庫)

 

「とんび」という小説があります。作者は重松清。広島が舞台です。妻を失った不器用な父親が男手一つで息子を育てる感動作です。2013年にTBSでドラマ化されました。父親役は内野聖陽、亡くなった母親役は常盤貴子。2人の短くも幸福で一杯の夫婦役は最高でした。そして息子役は佐藤健。この役で佐藤健の役者としての凄さを知りました。話が脱線しました。

 

内野聖陽が演じたヤスという父親が、物凄く不器用。ヤスの真っ直ぐな人柄は周囲を引きつけます。周囲の人々の助けを受けながら、息子を立派に育てあげます。毎回、私はドラマ見ながら号泣していました。福山雅治が唄いあげた主題歌「誕生日には白いバラを贈ろう」はカラオケで毎回熱唱します。すいません、またまた脱線しました。

 

この「トンビ」というドラマは「どうしようもなく、不器用な父親が、ただ一つ、僕を精一杯愛してくれた30年の物語です」しかし、ビジネスパーソンが会社でサバイブしていく上でも重要な示唆を与えてくれる物語です。

 

そのキーワードは、「自己開示」です。ヤスという父親は、決してちゃんとしている父親ではありません。なんたって、どうしようもなく不器用な父親ですから。でも、周囲の人間は「ダメだな〜」といいながらヤスとその息子を助けてくれます。見守ってくれます。何故でしょうか?

 

私は周囲の人々が、父親の息子への深い愛情を理解していたから。父親の裏表のない駄目さ加減を理解していたからだと思います。自分をさらけ出していたんですよね。これは中々できません。

 

私は管理職に成り立ての頃失敗をしました。理想の管理者像を目指してなんでもかんでも背負い込み過ぎました。マネジメントや人材育成の知識があるが故にそんな出来もしないスーパー管理職を目指してしまいました。半年で業務量がオーバーワーク。これでは、身体が持たないと判断し路線転換しました。

 

メンバーに自分が苦手な業務を正直に告白しました。でも、部下の方がよく見ていて、私の業務負荷が増えていること。苦手な業務が何であるかも理解していました。それ以降、権限委譲したのもありますが、指示を先回りして仕事をしてくれるようになりました。たいていの場合、私が期待している以上のアウトプットを出してくれます。

 

得意な領域は率先して自分でやればいい。管理職が責任を取らなくてはいけない場面では逃げてはいけない。でも、それ以外は部下を頼ったほうがいいなと思います。それ以来、部下の前では、私のマネジメントは「とんびマネジメントだ!」と伝えています。古株の部下は苦笑いします。

 

人は誰でも不完全。自分をさらけ出すことで、周りが協力してくれて、仕事が回る。そんなマネジメントもありですよ。