クマ坊の日記

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企業不祥事と「まっいいか」

昔、担当していた企業がコンプライアンスで不祥事を起こしたことがあります。その企業は誰もが社名を聞けば知っていると答える有名な企業でした。

 

不祥事を起こしてから、連日連夜マスコミが本社前に詰めかけました。そんなマスコミ対応に追われいる時に私は呼ばれました。当時、支援していた案件の今後について協議したいというのが呼ばれた理由でした。しかし、それは名目でした。

 

仕事の話は早々に終わり、「マスコミに話せないことを、聴いてもらえませんか。」と切り出されました。2時間くらいお話を伺いました。詳細は守秘義務があるので墓場まで持っていきますが、印象に残ったフレーズがありました。

 

「会議や意思決定でちょと違和感を感じたことはたびたびありました。でも、その意思決定が明らかにおかしいとか間違っているものではないので、まっいいか!でスルーしていました。今、振り返るとその積み重ねが、不祥事に繋がったと思う」と話してくれました。

 

凄く、印象に残っています。私自身にも大きな教訓として残りました。今、管理職の立場に立って、全社的な意思決定の会議に参加する場では違和感があれば発言するようにしています。伝え方は気をつけますが。些細な妥協の積み重ねが社員の生活を揺るがすようなことがあってはいけないと考えます。

 

ちなみに、不祥事を起こした企業は資本関係は入れ替わりましたが今も元気に存続しています。私に話をしてくれた役職者は後に社長となりました。たまにお会いすると、あの時の教訓を今も大切に話されます。結果的にはあの不祥事が企業を再生するきっかけとなりました。社員とその家族の方々の頑張りの賜物です。逆境に陥った時に、企業やそこで働く人々の真価が問われのだとも感じました。