クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

北朝鮮からミサイルが飛んできた

ちょっと前になるが8月29日の話。テレビを見ていると、jアラートの警報が。まさか!という気持ちと、実際に撃たれたら何もできないなと感じました。日常が一瞬で吹き飛ぶ。海に落ちただけで良かったですが、戦争はどんな理由でも回避しなくてはいけないと改めて感じました。

 

北朝鮮とアメリカのチキンレースの様相です。過去の戦争の歴史を見ても、些細なきっかけが引き金となることが多いので、早くこの状況が収束して欲しいです。ただ、願いとは裏腹にこの状態は長引くのではないでしょうか。アメリカは北朝鮮のミサイルなど戦力としては屁とも考えていないと思います。しかし、北朝鮮が「核を載せてアメリカまで届くミサイルを作った」という事実は見過ごせないでしょう。また、トランプ政権で内政で苦労しているので、短期的には敵を外に作って耳目をそちらに逸らしたいという考えもありそうです。アメリカを守る強い大統領アピールです。

 

しかし、アメリカが長期的に一番恐れているのは、北朝鮮が核爆弾を持つことで、日本が核武装化することだと思います。そして、日本が核武装することで東アジアが核武装化地帯になることを最も懸念しているんだと思います。その結果、中国とアメリカが激突なんてシナリオも生まれてしまいます。もちろん可能性は少ないですが。

 

唯一の被爆国の日本人の感覚としては、日本が核武装するなんて考えもしませんが世界の見方は違います。

 

 IAEAという、国際的な原子力査察機関があります。原子力発電所を持つ国に定期的に査察に来ます。世界でも査察が多く、厳しく審査されているのは日本です。日本には、原子力爆弾を作る原料も発電所にあります。軍事転用できる技術力もあります。人工衛星を打ち上げるロケット技術と施設もあります。だから、最短で核武装できる国とも見られているわけです。もちろん条件が揃っているにすぎません。

 

今回、日本の上空をミサイルが飛んで行く恐怖を体験しました。恐怖は人から安易に思考力を奪います。ミサイルがもし撃ち込まれて死傷者が出れば世論はどうなるか分かりません。現在の政治家の駄目さ加減を見ると、ますます不安な思いも募ります。

 

アメリカ以外の周辺諸国の動きを見ると、韓国は戦争になると一番困ります。そのため、北朝鮮との融和を目指しています。最も、軍と政府で考え方に温度差があるようですが。

 

北朝鮮に影響力を持つ中国は、共産党の機関紙でこう述べています。「北朝鮮がアメリカに先制攻撃しても静観する。しかし、北朝鮮が攻撃されたら静観はしない。」北朝鮮が崩壊して、そこに親米政権が誕生するのは、絶対に阻止したいということです。

 

想像するに、北朝鮮は自国を取り巻く環境を冷静に分析しています。ミサイルを撃ち込んでも直接的な被害がでなければ、今の状況では戦争にはならない。だから、アメリカに自分達の要求を通すには有効なカードだと判断しているのではないでしょうか。また、国内に自分の力を誇示することも狙いなのでしょう。

 

各国の思惑が複雑に絡み合う、厄介な状況です。思考を停止しないで粘り強く、日本は外交を展開していく他ないですね。

 

翻って私に出来ることは、世間に関心を持つこと。選挙に行って投票すること。ご飯を食べること。いい仕事すること。家族を大切にすること。毎日を一生懸命生きること。ぼんやりとそんなことを考えました。